返信ばかり受け止めている。話は、いつもこちらから。たまたま続いているだけのことと自分をなだめる。若い頃なら我慢できず詰め寄ったかも…そんなモヤモヤは一瞬にして消えた。ウキウキに変わった。会いたいと、むこうから先に連絡がきたのだ。正確には、会いたいのだなと思わせる回りくどい言い方で。浮き立つ気持ちは料理に託す。柔らかい牛肉を、真っ赤に熟したトマトと合わせて。見た目も味も華やかだ。旨味がジュワッとひろがる。「美味い」ふたりとも思わず声に出した。こんなふうに素直にお互い気持ちも見せ合えたらいいのに。でも、回りくどさも大人の趣かな。
作り方
① 一口大の牛肉(切り落とし150g)に、塩・胡椒(各適量)で下味をつけ、片栗粉(小さじ2)をまぶしておく。
② トマト(1~2個)はくし切りに、キノコ(エリンギ・しめじ等 50g)は食べやすいサイズに。
③ フライパンを熱し植物油(適量)をいれ、①の牛肉を中強火でほぐしながら炒める。
④ 肉の色が半分くらい変わったら、鍋の片側によせ、空いたところに②のトマトとキノコを加える。
⑤ 材料それぞれを時々焦げ付かないよう動かしながら加熱、火が通ったら混ぜ合わせ、調味タレ(酒 小さじ2 醤油 小さじ2 砂糖 小さじ1)をまわしかけ、さっと炒める。
⑥ 器に盛り、あれば刻んだ青シソか小葱を添える。
・キノコはなくてもいい。玉ねぎやズッキーニ等を加えても。
・トマトは最初フライパンで焼き付けるように水分をとばし火をいれると、旨味をひきだし香ばしく仕上がります。
・材料の分量によって、塩・胡椒などで味は調えてください。
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