この部屋には、まだ慣れない。少し前まで訪れていたであろう、違う誰かの影を感じることはなくなったけれど。「ピーマン、生だから」部屋の主から目の前に大きな皿が置かれる。ん?ピーマンの肉詰め?生?戸惑いは、すぐに好奇心に変わり、さっそく口にする。強烈な味や香りを想像していたら、違った、むしろ爽やかだった。好みの味と部屋主の笑顔に、心身がほぐれていく。まだ慣れない、というのは短く贅沢な時間なのかもしれない。あとすこし、この不安定な空気にトキめいていよう。
作り方
① 玉ねぎ(1/2個 80~100g)と生姜(2スライス)をみじん切りに。
② フライパンに植物油(適量)をいれ、玉ねぎを中火で炒める。油がなじみしんなりしはじめたら、水(大さじ1)をくわえ蓋をして全体がしっかりしんなりするまで蒸し焼きに。
③ 蓋をとり、水分をとばしてからフライパンの片側に寄せ、あいたところに豚のひき肉(100g)と①の生姜を入れる。肉を広げたら、しばらくさわらず、焼きつけるように。肉の表裏をひっくりかえしながら、ヘラ等で切り分けるように細かくほぐし炒める。※玉ねぎがこげないように、主に肉の部分に火があたるようフライパンをずらしながら進める。
④肉がほろほろになり肉汁が透明になったら玉ねぎと混ぜ合わせ、甜麵醬(大さじ1)と酒(大さじ1)をくわえ、ムラなく味がなじむように炒めあわせる。
⑤ ピーマン(3個)は、縦半分にカット、ヘタと種ワタをとりのぞき氷水に放っておく(玉ねぎを蒸し焼きしている間や、肉に火を通す間にやっておくと無駄なくよい)。
⑥ ピーマンの水気をキッチンペーパーでとり、肉味噌は小鉢にいれ、盛り付ける。あれば、肉味噌に花山椒か五香粉をふる。食べるときにピーマンに肉味噌を載せる。
・ピーマンは生食にするので、できるだけ新鮮なものを。肉厚で柔らかそうなものがおすすめ。
・辛みがお好きなら豆板醤を少し加えて。
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