いま会えるような心持ちじゃなくて…仕事のトラブルに余裕なく、そう伝えた。若い頃なら、こんな時ほど「会いたい」を優先させたが、歳を重ねたゆえの気働きか、取るに足らぬ見栄なのか。状況を察し、ただ食事をいっしょにと優しく誘われ久々に会う。顔をみれば、やっぱり触れたかったのだと思い知る。きょうは簡単なものばかり、大根なんてオーブンにいれただけ…これこその気働きな言葉といっしょに出された熱い一皿。じわっと口にひろがる甘味、その奥からやってくる香ばしい苦み。体内からハグされる。触れたいが溢れるまで、時間はかからない。
作り方
① 大根は3㎝幅程度の輪切りに。大きければ半分の半月型に。両面にやや強めに塩をして、10分ほど放置する。
② 大根の表面に出た水分をキッチンペーパーで押さえて取り除く。水分はしっかりのぞくが、塩分をとりすぎないようやさしく押さえる。
③ 耐熱の器に好みの植物油(太白胡麻油、菜種油、オリーブオイルなど)を薄くひき、②の大根を並べる。大根の上側にも、少量の油を塗る。
④ 200度のオーブンで約1時間じっくりと火を通す。※下段で50分、焦げ目がついていなかったら、上段で10分が目安。※お使いのオーブンにもよるので、焦げ目は好みで時間調整してください。
※最初にふった塩だけで他の調味料は不要。好みで七味や柚子胡椒などを添えて。
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