正確にいうと「おくるみ和服の反物の残りから」作ったものです。もうずいぶんと前に、母から和服をいくつか譲りうけた際に実家の和箪笥にあった「反物の残り布」をいっしょにもらってきたのでした。「これ、“おくるみ”の残りだと思う」母は申しておりました。たぶん兄が生まれた時のもの、70年近く前のものではないでしょうか。おくるみ本体が、どこにあるのかは解りません(兄に歳の近い従兄のところに伝わったか…)。持ち帰った時は、単に「可愛いなぁ」と具体的な使いみちも考えておらず、その後長らく我が家の箪笥の引き出しに眠っていましたが、先日とあるきっかけで「タペストリーにしたらいいかも」と引っ張り出し、眺めているうちに「半襟にしたら素敵!」「残りでさらに帯揚げもできちゃうかも!」と。作り方はすこぶる簡単、サイズさえ確保できれば長方形に整えるだけですからね。少しだけ継ぎ接ぎしました。さて。半襟と帯揚げまで仕上がったのはいいのですが、どのタイミングで身につけられるでしょうか……和装機会をつくるしかありませんね。
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