#15 儚さを噛みしめるホタルイカと山椒の春巻

さようなら。そんな答えを出すこともできないくらい、私たちはまだ浅い関係だ。きょうは二人きりでもない。このまま何事もなかったように楽しい仲間をよそおうのだろうか。手間なく特別感がでるものを用意する。小さなサイズの春巻の皮で今しか味わえない旬の素材をくるくる。春の儚さを包み込み、焼き揚げるだけ。カリッとほおばれば本能が誘われ、酒も話も弾む。やっぱり、もっと。たとえ儚くとも戻れない方向へ。宴の後、再びの呼び鈴。どうやら同じ選択をしたようだ。

作り方

① 茹でホタルイカ(適量)の目と口をとっておく。

② 春巻の皮(15㎝角程度の小さいもの)は角を上下左右にして広げ、中央よりやや下にホタルイカと山椒の葉を好みの分量をおく。ホタルイカの向きを交互に置くなど具材の厚さが均等になるように。

③ 春巻を巻く(具材の下部分を具材にそって上に折りたたむ→両サイドをたたむ→下からクルッと巻き→巻き終わりの角に、小麦粉と水を混ぜたのりをつけしっかり留める)。巻き終わりを下にして置き、同様に何本か作る。

④ 小さめのフライパンに油(適量)を熱し、両面こんがり揚げ焼きにする。

※ホタルイカの味だけで充分においしいので、下味も付けタレも必要なし。山椒たっぷりが個人的には好みです。

※通常サイズの春巻の皮でも、もちろん作れます。具材にホタルイカ以外のものを加えるなり、皮をカットするなり、サイズや中身とのバランスは好みで工夫してください。

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