薬膳料理レッスン①~初めての場所へ

 地域の財団が地域住民むけに推進している講座セミナー。ジャンルは限られるが地域ならではのテーマもあって前から気になっていた。昨年は目星をつけていた講座がコロナ禍影響で中止になってしまったが、今年ようやくひとつ参加できることになり、初レッスンへ。「ふだんのご飯で薬膳入門」。

 どんなことを教わるのか、どんな雰囲気なのか、まったく解らなかったが、「入門」と銘打った3回のみの講座、気軽にのぞいてみていいだろうとエントリーした。エプロンと三角巾を持参と事前案内、そうか実習があるのだな。あれ?実習のある料理レッスン、もしや初めてかも!そもそも「料理レッスン」なるものに自主的に参加したことなかったんじゃん、私。

 平日の午後。指定された場所に着くと、すでに数名が調理台まわりに座っている。受付が見当たらない。もごもごしていると、奥の方から近づいてきた講師らしき人に「初めての方?」と問われる。「はい…(えっ、みんな初めてじゃないの?どういうこと?)」。

 誰も面倒をみてくれなさそうなので、状況察知力をフルに発動。身支度をすませ、ピックアップすべきレシピなどの書類を手に、空いている席に座る(こういう場合は、虎穴に入らずんばの精神で、遠慮せず前に詰めて座るべし!)。参加者は10名。9名が女性、ひとり初老の男性。年齢幅は、たぶん30代から60代。講師の方や周りの話声から、 同セミナーの前期から参加している人がけっこういること、この日に初参加は2.3名くらいと解る。この初心者数名のみ状況が、このあと2班にわかれての実習のタイミングで、なかなかエキサイティングな時間をもたらすことになる。

 「本日のウエルカムティは“べにふうきシナモンティ”です」薬膳感のある案内とともにホットティが目の前に。講師の方の話も始まる。「初めての方もいらっしゃるので、薬膳料理について簡単に話しますと・・・」文言どおり、超簡単な説明だった。天然由来のもので養生する、陰陽(気候とか食材とか)をふまえる、この講座では生薬はほぼ使わず普段使いの食材レシピを紹介する、といった内容。あまり詳しく話されても受け止められないがコレだけかぁ、うーむ、そうか実用的な料理レッスンがメインなのね、地域活動な範疇だもんなと悟る。「秋の乾燥と冬の乾燥は違うんです(どう違うのか詳しく話はなく・・・)」と前置きがあり2つのレシピの説明とデモが始まった。

 初めての人たちとどう関わろう、料理の実習レッスンってどんな感じだろう、「わたしは日本人なので」とちょいちょい挟んでくる講師はどういうきっかけで中国由来の薬膳料理の専門家になったのだろう、、、講座のテーマ以外に興味がうつっている自分がいたが、それもよし。新しい場との遭遇は、たったいまの自分とも遭うことだ。

 料理や実習の話の前に、たらたらいろいろ書いてしまった。とりあえずの潜入だけでも充分おもしろかったという証拠と言い訳しつつ、いったんおわり。つづく。

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