部屋に招いても平然としていられるくらい、時は経った。かつての恋人にいま料理をふるまっている。ゆっくり深く話したくなり、自然とこの流れになった。なんだか懐かしいな、そんな一言に抗いたくて、いっしょに食べたことのないものを作る。見た目は餃子、中身は牡蠣がまるっとごろっと。かじった時に、えっとなるように。あの頃から変わったことは沢山あるよ、心で呟く。意外性のある料理でもてなしたかったのか、そうする今の自分を素敵に思わせたかったのか。少しの見栄、これこそ平然。
作り方
① 牡蠣の下処理をする。ボールに牡蠣と塩・片栗粉(それぞれ少量)をいれ軽くまぜてから水を注ぎいれ汚れをとり水をすてる。もういちど水ですすぎ水をすて、キッチンペーパーで水気をとっておく。牡蠣がくずれないように優しく丁寧に。
② 下処理をした①の牡蠣(80~100g)にオイスターソース(小さじ1)とおろし生姜(ひとつまみ程度)をくわえ、からめるように混ぜる。
③ 餃子の皮の上に春菊(適量)と②の牡蠣一粒をおき、皮の淵に水をつけ餃子の要領で包む。
④ フライパンに植物油(少量)をひき、③を並べいれたら火をつけ、中火にする。餃子の底がほんの少し隠れる程度、お湯をそそぎ入れたら、蓋をして蒸し焼きに。
⑤ 水気が少しになってきたら、蓋をとり水気をしっかりとばし、好みの焼きめがつくまで。
・④⑤は通常の餃子と同様の作り方です。フライパンの大きさにあわせて蒸し焼きの湯量は加減してください。火が通りすぎると牡蠣が固くなるので、水は多すぎないよう。とくにフライパンが大きく隙があるときは水の入れすぎに注意。
・春菊をいれず牡、蠣だけでもOK。大葉やチーズなどを一緒に包むアレンジも。
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