こちらが頷けば実る恋だった。突然すぎる展開だったけれど、その唐突さがありがたいこともある。「なにニヤニヤしているの?」恋の始まりを想い出していたとは言わず「これ醤油で煮ただけだよ。単純だなぁと思ってさ」手元の煮豚をスライスしながら答える。「その煮汁、ニヤついちゃうよね」。会話成立。うまくいくときは、いつもシンプルだ。煮汁は、深味のある「肉だし醤油」として、いろんな料理で味わっていく。好きなだけ、好きなように。シンプルって深いんだから。
作り方
① チャーシュー用の豚の塊肉を鍋に入れる。※肉がかろうじてはいる小さ目の鍋がおすすめ。
② 肉が半分浸かるぐらいの醤油をいれる。
③ 醤油と同量の水を加える。※肉が浸りきらなくてもOK。
※参考分量 豚肉500g 醤油・水 各々200cc
④ 数枚の生姜スライスと葱の青い部分を鍋にいれ、火にかける。
⑤ いちど煮立ったあとは弱火にし、30~40分くらい煮る。途中、灰汁をとりながら、減ってくる煮汁の中で肉がまんべんなく浸かるよう数回ひっくりかえす。※竹串をさして唇にあて温かくなっていたら火が通っている。穴からでる煮汁が透明になっているかも目安。煮すぎると固くなるので注意。
⑥ 少し落ち着かせてから肉をとりだし切りわける。
※好みで辛子や白髪ねぎを添えて。味がうすければ煮汁をタレがわりにかけてもよい。
※残った煮汁は空き瓶等にうつし、調味料(肉だし醤油)として、野菜いため、チャーハン、中華うま煮、煮玉子、スープ等に使う。冷めると油が固まり浮くが、とりのぞくかは好みで。冷蔵庫保存を。
※煮豚は密閉容器で数日冷蔵保存できる。
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