#11 重ねた年を堪能する牡蠣と豆腐のバルサミコ醤油ソテー

「人生初のデートは神社だった」タイミングがずれた遅い初詣に、ぽつり言われる。遠い10代に想いが飛んでいる横顔。初デートが神社になる事情と、初々しかったであろう姿を勝手に思い浮かべる。ふたりにはもう、大人に向かっていく楽しみはない。充分に大人だもん。「牡蠣、食べようか」きょうの家デートは、このメニューでいこう。幼いあの頃には知るすべもなかったコクのある妙味が、ワインとともに舌の上でほどける。「あの境内にあったクスノキの樹齢はね…」好奇心は、いつも初々しい。恋の発見は尽きない。


作り方

① 牡蠣(6~8個)に塩をふり水の中でふりあらいしてから水気をしっかりとっておく。豆腐(半丁)はスライスし(1.5㎝から2㎝に)、レンジにかけてから(600W40秒)キッチンペーパーで水気をとる。

② バルサミコ酢(小さじ2)と醤油(小さじ2)を合わせておく。

③ 豆腐にだけ軽く塩をふってから、焼く前に豆腐と牡蠣に薄力粉をうすくまぶす。茶こしを使ってふりかける。

④ フライパンを中火にかけ、オリーブオイル(小さじ2)をひき、豆腐を数分ソテーする。

⑤ 豆腐の片面がこんがりしたら、ひっくりかえし、バター(5g)と③の牡蠣をくわえ、バターが全体にゆきわたるようにフライパンを動かしながら焼く。

⑥ 牡蠣がぷくっとふくらみはじめたら、ひっくり返し、②の合わせだれを豆腐の上と鍋肌に分けて入れ、牡蠣にもからめながら火を通す。黒胡椒をふって、できあがり。

※大粒の加熱用牡蠣がおすすめです。

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