昨年末、広告代理店という組織をぬけた。定年まで勤めあげるつもりでいたが予定変更、その時が来た、と突如思ったからである。いや、突如というのは正確ではない。自身の中に何となく在ったものが、いろいろな事柄と重なってカタチとして表れたのだ。パンデミックに直面したことも要因だろう。突如だったのは、その「タイミング」、ちょっとだけ早く訪れた。20年ほど前、大先輩が「自主定年!」と言って当時の組織から卒業していったが、その方に自身の卒業を報告をしたら「あらそう、自分で、今!ってわかるよね~」とおっしゃった。「これから、また面白いんじゃない」とも。
セカンドライフとやらで、次はこれをやります!という予定があるわけではない。決め込まず、いろいろやってみることにした。組織は抜けたが、いままでと同じ仕事も、ちびちび続けている(これが景色が変わったせいか楽しい)。副業を持つ人も多くなったが、いろいろやっていくというのは時代的だなぁ、わたしって時代的なのかもなぁと自己肯定。
ただ、いろいろと言っても三つ子の魂なんとやらで、好きなこと出来ることはそうそう変わるわけもなく。ペン(筆)とパン(鍋)をかたわらに、いろいろである。もうひとつ、昨年マスク不足時に自分で作ったのがきっかけで、ソーイングの喜びも思い出してしまった。お金はないけれどお洒落したくてたまらなかった19歳のころ、自己流で何着も作っていたのだ(そういえば大学に行くことを突如やめようと思った頃だったな)。
このサイトは、そんな自身のための「場」であるが、社会にたいして扉をあけておくためのものでもある。孤独は時にエネルギーになるが、孤立は気を付けなければいけない。社会との関りと好きなことへの愛が、「これから、また面白いんじゃない」につながるんだろう。
0コメント