あっちはまだ旅先だ。こっちはどうだ、今夜会うために料理を仕込んでいる。帰りを待ちわびているわけではない。むしろ会うまでの時間を楽しんでいる。魚ではなく、野菜の昆布しめ。湯がけばすぐ食べられる菜花を、時間をかけて美味しくする。とはいえ仕込んでしまえば、昆布まかせ冷蔵庫まかせ。春の陽気を楽しみに散歩に出かけたが、メイン料理を考えながら一駅先の鮮魚店まで来てしまった。もしかして待ちわびているのか。待っているのは、いつも意表をつくお土産だ。
作り方
菜花の昆布しめ
① 沸騰した湯に塩を少々くわえ、菜花を太い茎のほうから入れ、さっと湯がき、冷水にとったら水気を絞る。
※茹ですぎ注意。湯がかず、ごく少量のお湯で蒸すように火をとおしてもよい。
② 昆布(平らなもの)の表面を、酒をふくませたキッチンペーパーでまんべんなく湿らせる。
③ 昆布の上に菜花を重ならないように並べ、上からも昆布をのせ挟み、全体をラップでくるみバット皿等にのせ冷蔵庫で数時間~ひと晩寝かせる。菜花をとりだし食べやすいサイズに切り分け盛り付ければ、できあがり。
昆布おつまみ(素揚げ)
① 昆布しめに使った昆布を、キッチンはさみで食べやすいサイズの短冊切りにする。
② 熱した油で①の昆布を素揚げする。油をきったら、できあがり。
※薄い昆布が浸る程度の少量の油でOK。中弱火で10秒程度。油がハネやすいので、揚げる前にキッチンペーパーで水気をおさえるなど注意。
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