些細な言い合いから数日経った。あらためて冷静に主張をメールでやりとり、「納得!」とお互い宣言して会うことにしたが、顔を合わせるとなれば、やはり気まずい。こんな時は、大根を揚げるにかぎる。厚切り大根を、弱火でじっくりゆっくり。「きつね色まで、もう少しだから」とコンロの前から動かない。本当は少しくらい離れても大丈夫なのだけれど。最小限の言葉、沈黙も自然な行為だ。できあがったら「熱々のうちに~」と食卓へ。ひと口ほおばれば、溶けるような滋味に、一気に笑顔な会話が始まる。
作り方
① 大根を、1~1.5㎝くらいの輪切りに。キッチンペーパーの上にしばらく置いて、でてきた水分をとる。
② ①の大根の両面に塩・胡椒をふる。※だしが効いた塩や、パウダー状の中華スープなどで味つけてもよい。
③ ②の大根をビニール袋の中に入れ、片栗粉(適量)くわえ、シャカシャカと振りまぜ、大根に片栗粉をうっすらまぶす。余分な粉ははたく。
④ 170~180℃の油に大根を入れ、弱火でじっくり揚げる。油は、大根が浸りきらないくらいの量でよい。片面5分くらいずつ、じっくりと。火か通っても色目がついていなかったら、少し火を強め、こんがりさせる。
※火が通ったか確かめる場合は、竹串などを刺して。スッと通ればOK。
※味が足りなければ、塩をふって。大根おろしをのせ、大根on大根な食べ方もおすすめ。
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